記憶回路

犬猫飼い、漁港好き、旅好き、東京在住の写真屋MASAYAのブログ

いつか還る

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斜面を利用した集落では見かけることの多い景色。

 

お年を召された住人の方がお子さんの住まわれる都会に出たり、集落の下の方に越したりすることで、きつく急な坂を登った場所にある家は放置されてこうして崩れて行くそうです。そんな中で水回りはやはり耐久性が高い様でぽつんと残っている状況もたまに見かけます。

 

そして、これは寂しいことなのかな?と自分は最近思う様になりました。

 

この世に存在するほとんどの物はいつかかならず朽ちて還るはず、だからもしかしたら観点を変えれば「やっと還れた」になるのかもしれませんよね。そして完全に還り元の形が消滅した時、また新しいカタチへの一歩が始まるのかもしれません。

 

さらにそこに残るヒトを主体とした思い出や記録は受け継がれます、それもまた長い年月を経ていつかはこの世界のどこかに放散して還っていきますが、インターネットサーバーが普及してこうして文字に起こす事によって、もしかしたらそのサイクルはさらに長いものになっているかもしれません。だからきっと、物質としての形状は失ってもその記憶は長いあいだ受け継がれるのはずです。

 

まぁボクの言葉はボクが生きてる間だけ、ボクに興味を持った人だけが知ってくれればいいかな、そして撮った写真たちは誰が撮ったかなんてわからなくていいから、何かしら誰かしらの心にとまる物として1枚でも残ってくれればいいかな、と思ってます。

大津島/回天訓練基地/九三式酸素魚雷発射口

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人間魚雷と呼ばれた回天の歴史を肌で感じたい。
 
そう思って、当時の訓練基地といくつかの遺構の残る、山口県の徳山の沖にある大津島(おおづしま)へと行って来た。
 
羽田から岩国空港行の始発便にのり、タクシー、電車、船と乗り継ぎ昼前には到着、そこは基地があったとは思え無いほどに静かで美しい島だった。
 
本来は旅行記的に書いた方が判りやすいのかもしれないが、実はそういうBlog記事はいくつか存在する、だから自分は直感的で断片的に強く感じた事を書いて見たいと思う。
 
大津島の本土側ではない西側にぽつんと存在する回天訓練基地、渡船の船着場からトンネルを抜けるとそこに存在する。
 
この基地は当初は九三式酸素魚雷の発射試験場として建造されたが、戦況が変化し戦い方が変わって行く中で魚雷の命中率が下がり、より確実に当てる方法として黒木博司中尉によって考え出されたのが、その九三式酸素魚雷を改造して人を乗せて特攻させる兵器「回天」だ。
 
そしてこの写真の発射口は、回天一型を発射するのには使用されてはおらず、魚雷試験場の名残でしかない。
 
それでもなお、その向こうにまるで窓の様に見える蒼色の海と、枯れて崩れ消えるのを待つコンクリートとのコントラストは、何か戦争というものを物語って居る様に感じた。
 
ただ、直接的な戦闘はこの場所では行われておらず生々しさはあまりない、だから逆に不思議な空気感を醸し出して居るのかもしれない。
 

肉食な日々

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先週、新幹線に乗る前に丸の内のグランスタで購入した駅弁「ブラックアンガスビーフ重」が1000円ちょっととは思えないほど美味しくボリュームもあってお得な感じだったので、昨夜は同じ店で「イベリコ豚飯&山形育ちハンバーグ」を帰りに買って夕食で食べてみた。なぜならそんなボリュームは流石に朝飯では無理だから(笑) 

 

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本当なら温かい時に食べたいが、流石駅弁だけあって冷めていてもちゃんと美味しく食べられる様に作られている。このイーションと言うお店はデパ地下などにお惣菜店を出す系列店らしい、だからその場で食べない料理を作るのが上手なんだろう。

 

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肝心の味はと言うと…美味しい。このボリュームで2品がメインの弁当で1600円弱ならお買い得と思う。

 

肉まみれで野菜なんて気持ちしか入ってないが、逆にそれも楽しいし、箸休めが紅生姜なのもなんとも嬉しい。がっつり食べたい時におススメだし、周りに総菜店もあるので弁当は二人なら一つ購入、あとは色々楽しむというのもアリかも^ ^

2013年6月のこと

先日、googleSNSであるgoogle+の一般向けサービスの終了(来年8月)が発表されましたが、この写真はそのgoogle+での2周年を記念したイベントでの1枚。

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本来は使用不可な三脚が特別に許可されて使用され、ここで撮影された画像が当時の六本木ヒルズでの販促イベントでも使用された様です。

 

インターネット界隈のサービス、特にSNSは栄枯盛衰のサイクルが早い様にも感じ、そこで生まれたコミュニティーもいずれは放散していくのです。しかしデジタル技術がより進化し、多くの画像情報が残されていくことでその時間はそこに止まり人々の意識のどこかにより強く思い出として残る様になったのではと思います。

 

余談ですが、この時はフィルムカメラSigmaのDP2merrillという曲者カメラだけで参加したので夜の撮影はお手上げでした(笑)

 

2016年6月29日の出来事でした。

 

 

 

厳島神社

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広島の廿日市にある宮島の厳島神社を総本社とし、日本全国に約五百あるその分社の一つである周防大島厳島神社です。

 

総本社とは違いこじんまりとしていて静かな社ですが、優しい力強さがどこかに感じられる素敵な神社でした。

 

日本全国にある厳島神社巡りっていうのも楽しそうですね... 僕は宮島と尾道岩子島とここしか来ていないので、全て巡るのは遠い遠い道のりですが(笑)

 

2018年9月、山口県周防大島にて、SONY RX0