記憶回路

犬猫飼い、漁港好き、旅好き、東京在住の写真屋MASAYAのブログ

尾道へ(2017年9月Part2・新開地区)

2017年9月、とても良い天気だった尾道旅行の記録、Part1では尾道駅から土堂小学校付近から階段と坂を登り、千光寺方向に抜け猫の細道を下りロープウェイ乗り場付近までの、比較的観光客も多いエリアの写真を投稿しました。

そしてここからは、観光目的の人が少なくなってくる新開地区を東方向へ向かう道すがらの写真を投稿したいと思います。

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ロープウェイの麓側の乗り場から商店街に戻り、駅とは逆に左に向かうと新開方向です。商店街をどちらに行くかで随分と空気感が変わります。

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静かな細い路地が続くエリア、そこにもちゃんとお好み焼き屋さんがあるのはさすが広島です^^

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生活の臭いがする路地、こう言う場所が大好きなんです。

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ここら辺までくるといよいよ新開という感じです。

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 成長とともに増殖し続けた建物と路地の痕跡が美しい。

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夜ならば真っ直ぐなんて歩けないだろうなぁ(笑)

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赤線地帯の名残であろう建物

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ふと横を向くとこんな路地、夜ならこの辺りで財布の中身を確認です^^

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昼の飲屋街の時が静止したような独特の空気感がたまらない。

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奥まで行くと最後にラーメンとは気がきいてる。

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夜の帳が下りたら、まさにここは天国に見えるだろうな。

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いつか夜にもきてみたい街です。

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尊光寺の辺りまでくると、飲み屋は少なくなり歓楽街の名残も消え始める、ここからは古くからある海の街の居住エリアが続くのです。

 

撮影:2017年9月2日、尾道にて、FujiFilm X30使用

尾道へ(2017年9月Part1)

尾道を最初に知ったのは映画転校生でした。

最初の上映の1982年に見たわけではなくて少し経ってからとは思いますが、それから20年以上経った2015年6月にやっと最初の訪問、そこからから2018年2月までの間に7回訪れました。

そしてその中でもこの3回目が一番の快晴で、暑いながらにとても気持ちがよくて広範囲を散歩して沢山の記録写真を撮ったのを覚えています。

凝った写真ではないけど、尾道の街並みと瀬戸内の空がすごく気持ちよくてしばらく魅入ってしまいました、次に訪れるときもこんな快晴がいいなぁと願いつつ、久々にBlogでも書こうかなと思いました。

下関の続きが終わってないし、その後の旅行記録も全く手をつけてないけどね...それはまたいつの日か(笑)

 

広島空港を降りて初めての快晴、三原から山陽本線尾道へ...

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糸崎を過ぎて海沿いを走ると目の前に広がる海と因島大橋。一番最初の2015年にここを見た時はとても感動したのを今でも覚えています。

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当時工事の始まったばかりの尾道駅舎を出て商店街を歩く、暑いけどコントラストがとにかく良い。

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流石に4回目ともなると「ここは絶対に行きたい!」というより、もっとゆったりとした気分で散策ができる、これが楽しいのです。

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と言う訳で山陽本線を何気なく潜る。

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この線路との近さも衝撃的だった。

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そして尾道の特徴はこの急な階段や坂、見えてる範囲を登りきれば終わりと思ったら大間違い、大抵は曲がってすぐにまた急坂や階段があるのです、それが幾度か続くのもこの街の楽しみの一つです^^

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とにかく良い坂といい曲がり角が続く街なんです。

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車の入れない路地も多いから、宅配便屋さんはもちろん原付。

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尾道の良さはこの清潔な空気感もあるんですよね、だから多くの人に愛されるんでしょうね。

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随分高いところまで来た?と思っても実はそうでもなくて、どんどん上に道が続くのです。

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この時の旅行で一番気持ちが良かった景色です、毎日見ても飽きないでしょうね^^

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上下の繰り返し、それを同じアイレベルで容易に実感できる街なんですよね。

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気がつくと線路がすぐそこに...軽く迷路です。

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日陰で休む地元の方。

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この景色も自分が思う尾道らしさがあって好きなんです。

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この街に来れば沢山の階段を楽しめます。

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こちらも日陰で休む地元の方。

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こちらにも。せっかくのお休み中、お邪魔せぬように先へ。

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かなり古くからありそうな壁です。

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尾道水道、魅力的な存在です。

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観光ガイドなどでよく見る景色ですね^^

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こちらにも日陰で休む地元の方。

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猫の細道、こちらは木が生い茂っているので少し涼しいのです。

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と言う訳で尾道の割と観光で訪れ易いエリアをぐるっとです。

この時はいっぱい撮影してますから、おそらく新開に抜けた後の画像も投稿する...と思います(笑)

 

撮影:2017年9月2日、尾道にて、FujiFilm X30使用

2月の旅日記〜下関暴飲暴食編

人生初の下関、とりあえず初日は鉄板な観光をしようと、有名どころを散策し始めました。ちなみに前回の投稿同様写真はiPhoneのみの記録物です、そして内容もド観光な記録記事です、暇つぶしにでもお付き合いください^^

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まずは唐戸のカモンワーフにて下関といえば関門橋の次によく見る巨大なふく(ふぐ)のオブジェです。

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何故でしょう、こういう有名どころって無性に感覚的な共有をしたくなりますよね(笑)

カモンワーフはチェーン展開している飲食店が多いので、今回はお土産品を少し見てスルーし、次の目的地は「唐戸市場」です。

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こちらでは土日祝は店頭で寿司を販売していて、一個ずつ好きなものを選んで購入する事ができます。

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他にもふく汁やから揚げなど色々色々、とにかく見るもの全てを食べたくなります。そんな中、場内を一周して目標をロックオン一気に購入です。

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場内で食べるスペースもありますが、せっかくなので海でも見ながらと外に持ち出して。まずはふく汁と、うちわえび、マグロ頬、たちうお、そして下関の王様ふく。

ではもの足りず...

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マグロ脳天、赤イカ、のどぐろ、アワビ、クジラを追加購入、さすがにお腹いっぱいで大満足です^^

腹ごなしに...というわけでは無いのですが、関門橋の横にある人道トンネルを渡るため、散策を開始しました。

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唐戸市場から壇ノ浦付近まで来ると観光ムードから一気に生活感の伝わるよい景色に、かなり雰囲気は変わってきます。

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そして目指す関門橋へ...

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こういう巨大な物は近くにあるようなので気がしても、なかなか実際には近づかない、こちらもまさにそういう建造物でした。

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ふらふらと寄り道をしつつだったからでしょうか、随分とかかって到着です。

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こちらで北九州の門司港まで歩いて渡ります。

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地形的にかなり長いあいだ下り、門司付近で少しだけ登りになるという感じでした。

まぁ景色も変わらないですし、トンネルを歩き続けてるだけなので、歩いて九州入り!という以外は特にドキドキワクワクは無かったのです(笑)

続く

新地 〜 遊郭の名残り残る町

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下関駅から東へ歩き10分ほど、ソープランドなどが数軒並ぶ小さな歓楽街を抜けた先に、かつて遊郭であった新地と言うエリアがある。

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日本各所で遊郭跡は訪れてきたが、こちらは朽ちてはいるがかなり建物や空気感が残っている。

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唐戸の方に存在したと言う、このエリアで最古の稲荷遊郭は、壇ノ浦の戦いで敗戦した平家の女官たちがその身を投じた場所と言われかなりの規模であったようだが今では石碑を残すのみ。それよりも新しい時代の遊郭と言う事なのでかなり建物も残っているようだ。

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斜めに設置される入り口の扉や各種装飾、遊郭に付帯した様々な商店など、当時の遊郭の独特な文化を見て取れる貴重なエリアだと思う。

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今回はフィルムカメラを持ち込んだのだが、シャッターの不調にみまわれてしまってiPhoneのみでの撮影になってしまった。ぜひ再度もう少し範囲を広げつつしっかりとした機材でその建築様式と空気感を記録して来たいと思っている。

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20190218来訪

 

止まりかけている刻

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集落の掲示
集落に混在する様々な刻、その全てが停止する日はそう遠くないと感じた、そしてそれを切なく感じてももちろん自分には全ての刻を動かし続けるチカラなど無い。
何かをしたいと思う気持ちだけではそれが現実に出来る力にはなり得ない、まずは日本中がこういう現実に包まれていると皆が自分の目で見て、心が締め付けられるであろう感覚を感じて欲しいと思うだけ
 ボクはこれからも旅をして撮る、けどそれはきっと何も役になんて立たない、間違いなく自己満足だ。
さらに自分が望んでいるのは、これら写真を見て良し悪しを判断してもらうことでは無い、街の猫を撮っていた時からそうだったが、「写真を見てもらって何かを大きく動かそう」などという人の意識を一方向に動かすようなそんな大層なものは撮ってはいない、今では大多数の方がいる世界から遠くの世界になっている出来事を少しだけ近づけて考えて欲しいだけ。
そしてボクの写真を見たことをキッカケに、旅の途中でそういう集落を見かけ気になったら、住まわれる方の迷惑にならないように配慮と敬意とマナーだけは十分守って現実を見て欲しい、もちろん少し離れた位置からでもいい。
判断はそれからすればいい、悲しみなら悲しみでいい、嫌悪なら嫌悪でいい、思いは人の数だけある。だからネットで写真を見ただけで自分の肉眼で見たつもりになって良し悪しを判断しないで欲しい、ボクは今の世界に充満しつつあるこの空気感が苦手だ。

雪の菅野湖(山口県)

徳山から山を登るとすぐに積雪が始まった、朝起きてみたら風は強いが快晴だったので、前日に山の方はかなり降っているを忘れていた。

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まさかの積雪

とりあえず行けるところまで...と、そしてたどり着いたのが菅野湖だった。

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菅野湖

今日が快晴になっているからだろう、部分的だが毛嵐まで出ていてなんとも美しい。

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毛嵐

その後さらに行けるところまで...とダムまでの美しい景色を楽しんだ。

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ダムの放水

とここで終わればなんとも美しげな話だが、実は湖やダムを見にわざわざここまで行っただけではない、この湖の中間地点からさらに横道に入り6キロ強を進んだところに「山口UFO(宇宙の駅)」と呼ばれるとんでも物件があり、そこに行きたかったのだ、が...その横道は入るなりいきなり雪でびっしりで、借り物でしかもスタッドレスではない車では流石に無理と今回は断念した。

goo.gl

必ずリベンジをしたいと思ってい流ので乞うご期待。

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おまけ画像「菅野湖温泉(嘘)」

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島の海沿いの斜面を切り拓き、人はここに移り住んだ、そしてここで子を成し育て命を終える、そうして繋いできた命の跡が。

そう語ると寂しく聞こえるが、きっとここから巣立ち新しい土地で今の世代は生きているはず、この土地があったからこそ、その方は今を生きているのだ。

残念ながらこの日は集落には人影がなく、住人の方にお話を伺うことが叶わなかったので想像の範囲を越えることは出来ないが、きっと更地になり張られたこのコンクリートの下には、人々の生きた幾つもの記憶が埋まっている筈だ。

 

2019年1月27日、山口県室津半島、とある集落にて。