記憶回路

犬猫飼い、漁港好き、旅好き、東京在住の写真屋MASAYAのブログ

返る命 

※人によっては不快に感じたり、辛く感じる内容が含まれています、ご了承の上でご覧ください。
(文章のみで写真はありません)
 
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雪も降り荒れ模様だった翌日、泊まっていた小さな港町の小さな民宿を出て朝の港を散歩する。

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2匹の若い猫
そこで出会う2匹のまだ若い猫たち、釣り人のおこぼれを頂戴したいようだ。
 少しのあいだ彼らの様子を眺めていたのち再び歩く、そうすると数十m離れた場所で、おそらくかつては彼らと行動をともにしていたか、少なくとも近くで生きていたであろう骸を見つけた。
 歳をとっていたのか身体が弱っていたのか、おそらく昨夜の寒さで力尽きたんだろう、猫の習性であるはずの隠れて死ぬ事さえままならなかった様だ。そしてその身体は鳶に啄まれていた。
この状況を可哀想と捉えるか、仕方の無い事と捉えるか、猫なんて嫌いだから...と思うか、それはその人の思いと価値観により違う。でも忘れてならないのは誰が尊く誰がそうでは無いなど区分けなどなく、人も猫も鳥もその場所で力一杯生き抜いてるという事だ。
 同じ世界、同じ時間を精一杯生き抜いて、そして力尽き自然に返っていくその命に、敬意を表し心より合掌したい。
 
2019年1月27日、山口県の某所にて。